直実市民大学第10期生「平成19年度」卒業記念文集

直実市民大学第10期生「平成19年度」卒業記念文集

63歳からの視点           萩原 武

12月19日の渡部記安講師(立正大学大学院教授)が、受講者の平均年齢が63歳と聞いていると話された。
私は当該年齢に近かったので、自分が平均年齢に該当すると知ってちょっと驚いた。
平均の63歳に近い人たちは、終戦の頃の生まれに当たることになる。模索しながらの
戦後教育を受けた層が、第二第三の人生を歩み始め、開花期を迎えたということだろう。

1 共通学習の中から

(1) 核拡散と国際関係についての講義(板垣先生) 9月20日(木)

世界の動きは資源戦略、資源戦争である。つまり、戦争の原因は、資源エネルギーの争奪にある。そして、このことは、歴史であり現在も続いているとのことだった。
私は、資源産業の一環である、非鉄金属(金,銀,銅,鉛,亜鉛,ニッケル等重要な基礎物質、非鉄金属鉱業・製錬業界)の産業団体に身をおいていたので、意義深いものがあった。

(2) 別府沼自然観察 6月14日(木)

  • 別府沼公園

ミゾコウジユやコギシギシは、私の周辺ではよく見たことがあるが、国レベルの絶滅危惧種に指定されているらしく、大変驚いた。

  • 湯殿神社

「ウラシマソウ」が木陰に幾つか顔を出していた。私を含めお似合いの人も居られたかも知れない。20年後には、この日見たウラシマソウも、もう少し増えているであろうか?

  • 別府小学校

アサザ、トチカガミ(絶滅危惧種)の保護育成を試みていたのを視察。

(3) 国会見学と歌舞伎鑑賞 7月5日(木)

暑い最中、バス2台仕立てで、国会見学と、歌舞伎鑑賞に行った。

  • 国会

 衆議院本会議場と参議院本会議場の見学をした。国会議事堂の尖塔部に雷が落ち修復が完了したばかりだった。政治的には、丁度、参院選挙でねじれ国会が誕生した頃である。
かつて、私は、議員会館、関係官庁等へ、毎年度の概算要求、政府予算案に向けて、夏の陣、冬の陣とか言って労使、自治体関係者と共に要望行動に行ったものだ。定年後、勤めから開放されて訪れてみると、懐かしかった。

  • 国立劇場

 新版歌祭文を鑑賞した。
国立劇場の壁面に、額に入った「ごあいさつ」を見つけた。その文末には、「昭和41年11月1日付」で開場記念の美術品寄贈者名があった。寄贈した17×3列=51社の中に、私の勤めていた団体名を見つけ少しばかり誇りに思ったものだ。また、被寄贈者は、「独立行政法人」日本芸術文化振興会国立劇場と書かれていた。新たに独立行政法人となったのは最近なのだから、額も寄贈者名も調製しなおしたのであろう。

2 古代史クラブ 11月29日(木)

バス1台で、大宮氷川神社、玉敷神社(騎西町) 前玉神社(行田市)・丸墓山古墳、稲荷山古墳(県立さきたま資料館に国宝の鉄剣金文字が展示してある)、将軍山古墳・同展示館、を巡った。
幸い講師の須藤先生の解説があり、大いなる収穫を得た。古事記、日本書紀の時代にタイムスリップした研修であった。
埼玉古墳群の世界遺産入りを支援したいものである。

3 終りに 

入学式で100名の入学生を前に、「誓いのことば」を述べるという、貴重な経験をさせて頂いたことを感謝すると共に「唯一人学校より指名された運営委員」として、他選任された運営委員と「運営委員会」を担わせて頂いたことは、特記すべきことでありました。
卒業生の絆の深まりを期待している次第であります。

おわり

直実市民大学 於 さきたま古墳

追記

卒業して、行政書士として…

間違って片足を棺桶に突っ込むまでの仲間もできました。
ご心配事がある方はお早めに相続手続専門の萩原事務所までご一報下さるよう、ご家族の皆様にお話されておいて下さい。
公正証書遺言書作成、成年後見関連業務でも強力なご支援が出来ますので付言させていただきます。
そのためには、ある程度自分をさらけ出す必要があることが判ってきました。
いずれOB会でも出来ましたら、またお会いしましょう。
既に10期古代史同期会では持ち回り幹事で、年に1回強、先生を囲みなごやかな昼食懇談会を開催し、励みになっております…。